『八号古墳に消えて』は127頁まで読みました。
6章の終わり頃の会話は、比類がないほどの面白さ。読んでいて、にやっとするか、ぷっと吹き出し、楽しい気分になります。読んでいて、こうした気が晴れるような気分があるのが娯楽小説のまさに醍醐味と言える部分です。
たとえば、昔、多分社会人になったばかりの頃でしたが、星新一氏のショートショートを、麻起きたら必ず一つ読んで、その日一日がずいぶん爽快な気分で過ごすことができたということもありました。
またドストエフスキーの小説は、読むこと自体に快感がある、と感じたこともありました。
読書が人生を豊かにするという実感は、子供の頃から日本の昔話とか、ドリトル先生シリーズの本を読み、本を読むこと自体の中に楽しみがあり、それは他者の精神的創造物が自分の内面世界に影響を与える、というか、共感したり、心情が同化したり、さまざまな心的現象が生起し、そういうものを分析的に考えたことはあまりないのですが、面白いなぁと感じてきたことが長い読書経験であったことでした。重層的な心の経験を重ねることで昇華するものがある、という直感です。
それはそうと、コロナ禍のパンデミックのもとで戦争が長期化すれば、もっと大きな犠牲と不幸がこの世に生ずることになるのに、いい加減にして欲しいですね。
ウクライナに平和を!
本日はこんなところで。