2023年2月10日(金) 最賃生活体験10日目 この現実世界が二重性・多義性のもとにあることを実感しています。

このところ心労のため疲れがたまったようなので本日はお休みしまして、交通費はゼロです。食費も、朝はピュアな水200㏄の30円、昼はかにすきなどをおごっていただき、支出はゼロ円、夜も梅干し茶漬けにポテトサラダ、湯豆腐で300円、本日の支出合計は330円です。

失われた時を求めて』は113頁、『後妻業』は67頁、般若心経の解説本は143頁です。

読んでいるものがこうしたものですから、なおのことそう感じるのかもしれませんが、表題のように、この現実世界の二重性を実感として感じています。

失われた時を求めて』では、第3篇にあたるゲルマントの方への前触れのような描写があるとともに、主人公の強制と自由のそれぞれにおいての自己の姿など、まことに芸術的な複雑に入り組んだ記述が川の流れの情景とともに書かれています。こういう濃密な記述をずっと持続している筆力というもの自体が大変なもののように思います。娯楽小説の『後妻業』は楽しく眠る前だけに読んでおり、ある意味プルーストの聖なる少年の世界と引き比べるならとても俗な内容なのですが、銀行での小夜子やりとりなど、リアルであるとともに、公正証書遺言についてなど、楽しめるとともに参考になります。

まさに、このように現実世界が二重性・多義性のもとにある、真理の二つの側面をあらわにしているようです。

本日もこんなところで。