11・8 第100回栄総行動 1回目ビラの裏面です。

国が責任を持って中小企業支援の直接的助成をおこなって、ただちに現在の
物価高を上回る1500 円以上の全国一律最低賃金制度を実現させましょう!

 市民の皆さん! 地域で働く労働者の皆さん! おはようございます。
栄総行動はこの秋、十一月八日で百回目を迎えます。
 地域の労働者・労働組合と市民の皆さんに支えられて四十五年間、みん
なの要求みんなで実現!をかかげて歩んできました。本当にありがとうご
ざいます。この百回の中で、多くの労働争議の解決を始めとして数え切れ
ないほどの要求実現が実ってきました。本当にありがとうございます。


十月一日から愛知県の地域最低賃金は、一時間あたり
千二十七円になり、これ以下の時給額は法違反となり
ます。まだまだ今の高物価をしのぐには足りません。
 市民の皆さん! 地域で働く労働者の皆さん!
 私たち栄総行動実行委員会は、愛知労働局賃金課と地方最低賃金審議会
に繰り返し物価高騰を上回る最低賃金の引き上げを求めて要請を重ねてき
ました。年に一度の改定だけでは物価の高騰に追いつかないため、再改定
を要求してハンガーストライキも取り組みました。しかし、最低賃金審議
会の委員の方々は、この格差社会のもとで時間給で働いている非正規労働
者の生活の苦しみに心を寄せていただけませんでした。悲しいことです。


制度疲労に陥っている地方最低賃金審議会が責任を果
たせないなら、直ちに全国一律最賃制度に転換を!
 愛知の最低賃金審議会は、中賃の公益委員見解で、とくに現下の物価高
によって勤労国民が生活苦を余儀なくされている状況の下で地方の審議会
が独自性を持った判断をおこなうよう推奨したにもかかわらず、中賃の目
安通りとしました。また、三者構成によって審議を尽くすことが法によっ
て求められているにもかかわらず、実態は二者協議によって県民に非公開
で決めています。きわめて非民主的な密室に閉ざされた審議会となってい
るのです。格好だけ公開といい、子供だましのようなことで県民を欺いて
いるようでは、青年層や女性層に多い低賃金の時間給労働者を救えません。


栄総行動は「みんなの要求、みんなで実現」を掲げて
今回で一00回、みんなの賃上げで物価高の克服を!
市民の皆さん! 地域で働く労働者の皆さん!  私たちは
 愛知の最低賃金審議会は勤労県民の目から見て、もはや大幅引き上げの
期待に応えられず、最賃法の定めている三者構成にのっとり三者で審議を
尽くすことさえできなくなって調停のみの形骸化に陥っていると言わざる
を得ません。欧米のように、急速な物価高に対応して国民生活を第一に守
る役割は全国一律再賃制度に転換して、国の責任で中小企業に先行的に支
援を進めつつ大幅引き上げをスピーディーにおこなえるようにするべきで
す。今の地方最賃審議会では、もう税金の無駄遣いをしているだけだ、と
いう批判の声さえ、時間給で働いている多くの仲間から上がっています。  
これまで使用者側は、最賃の引き上げは、中小企業経営にコスト高をもた
らして雇用不安や企業倒産すら起こりかねない、としてきましたが、ロシ
アによるウクライナ侵略以降、勤労国民の家計に「食糧危機」の危険さえ
生じかねない事態になりつつあります。コロナ・パンデミックの継続も重
なり、欧米でおこなわれている消費税率の引き下げ・労働者の賃上げと最
低賃金の大幅引き上げが、物価高騰に追いつけなければ、この格差社会
もとで貧困と飢餓さえ予想されます。第一〇〇回栄総行動とともに、いた
るところで声を上げましょう!あなたもぜひ栄総行動にご参加ください。