つい先ほど『夢も見ずに眠った』を読み終わりました。
このウクライナ戦争によって、ロシアはこれからどうなっていくのか、新型コロナウイルスのパンデミックが終わってこれから世界はどうなっていくのか、と同じほど予測のできないような新しい怪物の時代が目の前に開けていこうとしています。『夢も見ずに眠った』がハッピーエンドなのかというと、個人の内面世界においてはそれなりの幸福があるのであろうと思われます。少なくとも不幸な終わり方というわけではありません。けれども、ロシアが起こした侵略戦争は、ロシアとウクライナと、そして世界に深い傷を残すことは間違いないことだと思います。
なにより、ロシアの軍隊に惨殺されたウクライナのひとぴとの恐怖と悲しみ、苦しみを知ろうとするならば、絶対に許されない行為を断じて許さない闘いをおこなっていかないといけません。21世紀にもなって人類はなおこれほどに愚かな行為をなしえている、ということが実に衝撃的です。そして、21世紀になってウクライナの人々がこんな頃され方をしている、ということに衝撃以上の大きなショックを受けざるをえません。こんなことは、殺人鬼のおこなう快楽殺人、猟奇殺人というほかはなく、まったく気味の悪い、すでに理性があり、良心のあるまともな人間のする行為ではありえないのです。もはや、人間的行動の範疇以下の鬼畜やけだものの所業ではないですか。
無抵抗の一般の民間人を後ろ手に縛って後頭部に銃弾を撃ち込むロシア軍兵士は、恥を知らなければならないだけでなく、自分が捕虜になって同じ事をされたならとは考えなかったのか、と問いたいところです。しかし、同じ事をして復讐することはできないのです。同党の異形のものになりたくないならば、ガンジーやネルソン・マンデラのように、憎悪の連鎖や暴力の連鎖、そして武力に対して武力でという、古めかしく愚かな考え方とは根本的に異なる思想とアイデアをもたなければならないのです。
そうしないとアソシエイションは構築できないでしょう。
ウクライナに平和を!
本日はこんなところで。