2月26日(月)最賃生活26日目、本日は栄総行動の事前申入れを終えて、 桐野夏生さんの『夜の谷を行く』を午後1時30分に読了いたしました。

朝は緑茶300㏄とみず100㏄で0円。昼は、KKR三の丸の旬菜弁当とサラダバイキングで1250円、夕食はトーフ鍋と鶏五目ご飯で800円。交通費は610円。

愛知県労働福祉課と愛知労働局企画室、投下愛農政局総務課に、栄総行動の事前申入れ行動で、午前中は三の丸を徘徊しました。よって、当初は野菜天ぷら定食でも昼食にいただこうかと思っていましたが、久しぶりにKKR三の丸の旬菜弁当とさせていただきました。そのあと、フロント前のソファで数頁残っていた桐野夏生さんの『夜の谷を行く』(299頁だったかな)を読み終えました。一番最後の頁については、いわゆるネタバレということになると思われるため、何も書くことはできません。しかし、この事件は現実にあったことであり、永田洋子や事件の関係者の名前や組織名はそのままルポのように書かれています。川島豪は姓だけ出てきましたが、当時のことがかなり克明に小説化されており、末尾の参考文献を見ると実際の当事者の遺したものを丁寧に踏まえている、と思われます。こうしたものも、現実と非現実といった実世界と、そこでの極めて非現実的なことの混交がみられます。

純文学長編でも、“影”は自らの衰退と死から逃れるために脱走、もとい“街”から深い淵に飛び込んで脱出しますが、どうもその行為は成功したようで、そのために主人公の本体も子易さんやイエローマリンのパーカーを着て図書館に通ってきている少年のいる、いかにも現実世界の田舎町の図書館長に採用されて新たな生活を営み始めるのです。それが小説の中でのこととわかっており、知っていても、内面世界でそうした現実生活の多重性を生きていくことの楽しさにふけることは、内面世界を豊かにしていくこととしてとても大切だと思っています。

また明日。